今回紹介するワイヤレスイヤホンは、1万円以下のワイヤレスイヤホンで人気が高い「EarFun Air Pro 3」の後継機「EarFun Air Pro 4 」になります。
最先端の技術がこれでもかと搭載されていますが、値段が1万円以下で購入できる高コスパワイヤレスイヤホンとなっています。
・最大-50dBの音を軽減するノイズキャンセリング
・「EarFun Air Pro 3」には無かった装着検出機能が追加
・連続再生時間が最大52時間に延長
・ハイレゾ相当のコーデックLDACに対応
・最新のBluetooth 5.4に対応
後続機なので「EarFun Air Pro 3」の機能面を引き継ぎつつすべてにおいて上回っています。
今年発売された「Anker Soundcore P40i 」と「シャオミRedmi Buds 5 Pro」と同レベルの高性能ワイヤレスイヤホンです。
今回の記事は前機種「EarFun Air Pro 3」と比較しつつ紹介していこうと思います。
【EarFun Air Pro 4】
値段(参考価格) | 連続再生時間 | Bluetooth規格 | 対応コーデック | ワイヤレス充電 | 搭載ドライバー | アプリ機能 | 音質 | ノイズキャンセリング | 外音取り込み機能 | イコライザー機能 | ボタン操作の変更 | 2台同時接続機能 | 自動検出機能 | 販売カラー | |
EarFun Air Pro 3 | 8,990円(税込み) | ケース併用:最大45時間 イヤホン単体:最大9時間 | Bluetooth 5.3 | SBC / AAC / aptX Adaptive/LC3 | 搭載 | 11㎜径ダイナミックドライバー | 搭載 | ◎◎ | 最大-43dBの軽減 | 搭載 | 搭載 プリンセットあり アダプティブイコライザー機能搭載 | 可能 | 搭載 | 非搭載 | ブラック・オフホワイト・ネイビー・ピンク |
EarFun Air Pro 4 | 9,980円(税込み) | ケース併用:最大52時間 イヤホン単体:最大11時間 | Bluetooth 5.4 | SBC / AAC / aptX Adaptive/LDAC/LC3 | 搭載 | 10㎜複合膜ダイナミックドライバー | 搭載 | ◎◎◎ | 最大-50dBの軽減 | 搭載 | 搭載 プリンセットあり アダプティブイコライザー機能搭載 | 可能 | 搭載 | 搭載 | ブラック・ホワイト(8月2日以降に販売開始) |
赤文字はわかりやすく向上・追加されている機能面です
値段が1,000円近く上がっていますが、「音質・機能面・ケースデザイン」のすべてが向上しています。
実際に購入するときに値引きクーポンの使用や値引きされている場合8,000円前後ぐらいになりますが、正直この値段帯で買えるレベルのワイヤレスイヤホンではありません。
・QCC3071チップがQCC3091にバージョンアップ
・ノイズキャンセリングが最大-50dBに向上
・連続再生時間が最大45時間→最大52時間と7時間も長くなる
・ハイレゾ相当のLDCAに対応でより解析度の高い音質へ
・有線イヤホンに近づいた高い音質
・装着検出機能が搭載された
全部がハイスペックになっています。
音質の向上もそうですが機能面とアプリ機能がかなり向上しており、デザインが違うかったらもはや別物のワイヤレスイヤホンとして紹介したいぐらいです。
「EarFun Air Pro 3」もまだまだ現役のレベルですが、「EarFun Air Pro 4」は30代に入ったまだまだ現役のプロに引退を突き付ける超新星の若手的なワイヤレスイヤホンになっています。
もはや1万円以上のワイヤレスイヤホンを選択肢に入れる必要が無いと断言してもいいワイヤレスイヤホンです。
まず最初にケースとイヤホン本体の紹介です。
「EarFun Air Pro 3」と比較しつつ見ていきましょう。
ケースとイヤホン本体
購入したカラーはブラック。
発売が2024年7月29日時点ではブラックしか販売されておらず、ホワイトは8月2日以降の販売になるそうです。
付属品は必要なものはすべて入っており困ることはないでしょう。
イヤーピースが本体に装着されているのも含めて5組入っているいるので耳に合わせて交換してください。
少しだけ横長で高さがなくなった充電ケース
ケースデザインはそこまでの変更されていないが、少しだけ横長で高さが無くなったケースになります。
ロゴが「EarFun Air Pro 3」と比べてシルバー色に塗装されているので目につきやすくなっています。
USB端子やランプの位置は同じでワイヤレス充電にも対応しており、ケースの外側はほとんど変更がありません。
画像のワイヤレス充電器
イヤホン本体の置き場が広くなった
ケースの中は広くなった印象を与えるタイプ。
イヤホン本体が「EarFun Air Pro 3」より細長くなっているので、それに合わせてイヤホンの置き方が斜めになっています。
以前紹介した「Donner Dobuds ONE」と似たタイプですね。
>>【Donner Dobuds ONEレビュー】5000円前後のトップクラス高音質ワイヤレスイヤホンをご紹介します!!│ハヤシblog (lifeislikeworld.com)
ケースの中にランプが搭載され光る仕様になっている
「EarFun Air Pro 3」には無かった中にランプが搭載されているタイプ。
ケースを開けた時や、イヤホンを取り出すときに光る仕様になっています。
何もしなければすぐに消えてしまうので、点滅し続ける「Anker Soundcore Liberty 4」とは少し違う仕様のようです。
>>【Anker Soundcore Liberty 4レビュー】高コスパなのに手が出しやすい価格帯!!androidスマホならこれ一択!!│ハヤシblog (lifeislikeworld.com)
イヤホン本体は細く短くなっている
デザインは一緒ですが、「EarFun Air Pro 3」をそのままスタイリッシュにしており、操作部分から少し細くなりそれが全体に反映されている感じです。
長さ自体も「EarFun Air Pro 3」より短くなっていますが、操作性が悪くなっているわけではありませんでした。
イヤホン本体はあまり変わりがないですが、ケースには変更点がかなりありました。
個人的には「EarFun Air Pro 4」のケースがスタイリッシュで好きですね。
中にランプが入って光る仕様になっているのも開けた時にわかりやすくて便利に感じます。
次にアプリ機能の紹介です。
「EarFun Air Pro 3」のアプリ機能にノイズキャンセリングのモード設定をそのまま追加したって感じです。
アプリ機能
アプリ機能は「EarFun Air Pro 3」の機能面はそのままにノイズキャンセリングの種類が多くなっています。
ノイズキャンセリングのモード選択 | 外音取り込み機能モード選択 | 風切り音低減モード | プリンセット | カスタムイコライザー機能 | アダプティブイコライザー機能 | キーカスタマイズ | 対応コーデックのONOFF | デュアルデバイス接続 | イヤホンを探す | 装着検出機能のONOFF | 音声ガイダンスの変更 | ゲームモード | |
EarFun Air Pro 3 | 無し | 無し | ノイズキャンセリング使用時のみ選択可能 | 30種類から選択可能 | 搭載 | 搭載 | 搭載 | 変更可能 | 接続設定あり | 搭載 | 装着検出機能が非搭載 | 日本語に変更可能 | 低遅延55ms |
EarFun Air Pro 4 | 「深いノイズキャンセリング」「バランスANC」「AI環境適応型ノイズキャンセリング」「AIイヤー適応型ノイズキャンセリング」 | 無し | ノイズキャンセリング使用時のみ選択可能 | 30種類から選択可能 | 搭載 | 搭載 | 搭載 | 変更可能 | 接続設定あり | 搭載 | 搭載でONOFFが可能 | 日本語に変更可能 | 低遅延50ms |
1.ノイズキャンセリングのモード種類の増加
2.LDCAコーディックの追加によりONOFFの選択
3.ゲームモードが50msと音と映像のずれが少なくなった
4.装着検出機能のONOFF
他の機能は「EarFun Air Pro 3」と同じなので「EarFun Air Pro 3」を使っていた人は操作に苦労することなく使用することが可能です。
ノイズキャンセリングのモードの選択肢がかなり多い
「EarFun Air Pro 3」には無かったノイズキャンセリングのモード選択が追加されています。
特に自動調整モードは便利で静かな場所だと強度は低くなりますが、電車などの走行音がうるさい時には強度を高めてくれます。
自動調整は3種類ありますが、そのうちの2種類は説明が抽象的すぎてよくわからない方も多いでしょう。私もわかりませんでした。
実際に使用してみても性能の違いが無く、変更しても音声案内は一緒なのでどちらでもいいかもしれません。
風切り音低減は「EarFun Air Pro 3」にも搭載されていたので目新しさはありませんが性能は悪くありません。
プリンセットとイコライザー機能は同じ性能
「EarFun Air Pro 3」とここの部分は一緒。
プリンセットもあればイコライザーの調整機能もあります。
使用者の耳に合わせるアダプティブイコライザー機能も同じように搭載されているので違いはありません。
ハイレゾ相当のLDCA使用時は2台同時接続機能は使用できない
1万円以下で多くなっているLDCA使用時は2台同時接続機能は使えませんの仕様。
ただ、使う必要が無いくらい解析度も高く音質もいいので初期設定のOFF状態のままでいいでしょう。
使用してもいいですが、人が多い場所だと音が途切れ途切れになるのであまりオススメはできません。
EarFunおなじみのキーカスタマイズは健在
ワイヤレスイヤホンの中でもっとも使いやすいブタン操作の変更アプリだと思っています。
EarFunワイヤレスイヤホンでアプリに対応している商品なら必ず使えるので自分好みにカスタマイズしましょう。
アプリ機能でノイズキャンセリングのモード選択ができるようになったことはかなり便利です。
その他のアプリ機能も削られている部分が無く本当に無駄のないアプリになっています。
次に「音質・操作性」など全般的なレビューになります。
全部の機能面が向上しているので少し長くなりますがお付き合いください。
「音質・操作性」など
有線イヤホンに近づいたクリアな高音質
低音 | 「EarFun Air Pro 3」よりは強くないが、強すぎる重低音は無くなった。 |
中音 | ボーカルと楽器の距離感はほぼ同じ。響きもよくボーカルの声も聴きやすい。 |
高音 | 「EarFun Air Pro 3」より高めに設定されているが、サ行が刺さるようなことはなく細かい楽器まで再現できている。 |
全体のバランス | 低音高音強めのドンシャリ音質。解析度が高いため有線イヤホンの音質に近づいている。「EarFun Air Pro 3」の正統進化した音質。 |
「EarFun Air Pro 3」のドライバーは11㎜でしたが、10㎜に変更したことにより強すぎると一部の人から言われていた低音部分を少し抑えて、高音部分を少し高くしたことのより聞きやすい音質になっています。
音質的には「Anker Soundcore Liberty 4」に近いですが、周波数が高すぎないのでサ行が刺さることなく高音部分を強調した音楽もかなり聴きやすいです。
音質の解析度に直結する対応コーディックをSBCにしても音質はさほど変化がありませんでした。
初期設定では「aptx Lossless、aptx Adaptivem」のコーデックで再生されるのでそのままの設定で聞きましたが、LDCAより音質が劣るということもなくほぼ変わらない音質で再生されます。
その為LDCAをONにしてまで使用する必要はないと感じるレベルでした。
1万円以下のEarFunワイヤレスイヤホンを複数購入してきましたが、音質は1位といってもいいレベルです。
連続再生時間が【EarFun Air Pro 3】より最大7時間も長くなった
連続再生時間は最大で7時間も長くなりました。
ただし、ノイズキャンセリングを使用する場合は最大35時間ほどの連続再生時間になり【EarFun Air Pro 3】よりも少し短くなっています。
性能は高いけれどその分消費電力も上がっているということです。
✅ノイズキャンセリング使用時
【EarFun Air Pro 3】 イヤホン単体:最大7時間 ケース併用:最大37時間
【EarFun Air Pro 4】 イヤホン単体:最大7.5時間 ケース併用:最大35時間
まぁ、誤差の範囲内ですね。性能の向上差の方が高いですから。
装着検出機能が追加され実用的機能はコンプリート
1万円以下のEarFunワイヤレスイヤホンでは初めてだと思います。
今まで購入したEarFun商品には無かった”装着検出機能”が搭載されたことにより、実用的な機能はコンプリートしたといってもいいでしょう。
・2台同時接続機能
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み機能
・ワイヤレス充電
・装着検出機能
1万円以下で実用的な機能が全て入っているのは「EarFun Air Pro 4」だけです。
Ankerワイヤレスイヤホンの人気商品「Soundcore P40i」には装着検出機能は搭載されていませんし、3Ⅾオーディオの性能が1万円以下で一番高いシャオミワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 5 Pro」はワイヤレス充電が搭載されていません。
もちろんそれぞれ「EarFun Air Pro 4」には無い魅力がありますが、実用的機能がすべて搭載されているのは「EarFun Air Pro 4」だけでしょう。
ノイズキャンセリングの機能が最大-50dBと向上した
「EarFun Air Pro 3」より向上しついに-50dB台に入ったノイズキャンセリング機能。
1万円以下でこのレベルのワイヤレスイヤホンはほとんどありません。
私が購入した中ではシャオミワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 5 Pro」だけになります。
✅ノイズキャンセリング強度
「EarFun Air Pro 4」→最大-50dB
「Redmi Buds 5 Pro」→最大-52dB
ほぼ一緒のレベルですが、アプリ機能のモード設定は「EarFun Air Pro 4」の方が多いです。
かといって「Redmi Buds 5 Pro」が劣っていたり扱いにくいわけではないです。
もしどちらかを購入するなら、どちらも性能が高いのでノイズキャンセリングで選ぶのではなく、そのほかの機能で選んでください。
外音取り込み機能はホワイトノイズが小さくなった
「EarFun Air Pro 3」と比べるとホワイトノイズがかなり小さく、ほぼ聞こえない精度になっています。
「EarFun Air Pro 3」にあった少しこもった感じもないので、音質とノイズキャンセリングの次ぐらいに機能の向上を感じられます。
不満点も特になく満点です!!
音質とノイズキャンセリングの向上はものすごいです。
これだけでも1万円以上の性能があるワイヤレスイヤホンだと実感できいます。
実際に使用して思ったこと
・音質が有線イヤホンにかなり近づいた
・今年発売の1万円以下のワイヤレスイヤホンでTOP3に入る
・ノイズキャンセリングのアプリ機能が多すぎてが逆に困る
・自動検出機能が追加されたことでさらに利便性が上がった
音質が有線イヤホンにかなり近づいた
ワイヤレスイヤホンの音質って音のデータを圧縮するからどうしても解析度が低くなるのが欠点でした。
それこそ5000円前後のワイヤレスイヤホンなんて2,000円前後の有線イヤホンより音質が劣っていることがザラにあります。
ですが、「EarFun Air Pro 4」の音質はかなり有線イヤホンに近づいています。
✅音質が有線イヤホンに近づいた理由
1.対応コーディックの性能が上がった
2.ドライバーの進化
3.Bluetooth規格が年々上がっている
音のデータの解析度を決めるコーディックの性能が年々増加しており、数年後には有線イヤホンとほぼ変わらないレベルまで行くでしょう。
その他にも音のメイン部分でもあるドライバーも年々進化しており、2年違えばもはや別物となっているぐらいです。
Bluetooth規格は音に直接関係ないものの、消費電力の節約や接続の安定性などを向上させるので、電力などに余裕ができるので他の機能を向上させることができます。
「EarFun Air Pro 4」は1万円以下のワイヤレスイヤホンのスタンダードになるには早すぎるぐらいの音質の高さですが、3年後ぐらいにはスタンダードになっているかもしれません。
今年発売の1万円以下のワイヤレスイヤホンでTOP3に入る
今年販売された中で確実にTOP3に入る製品。
同じぐらいのワイヤレスイヤホンを探しても数えるぐらいしかありません。
私が実際に購入した中では「シャオミRedmi Buds 5 Pro」と「AnkerSoundcore P40i」の2点が同じぐらい性能面が高いワイヤレスイヤホンだと感じました。
それぞれ高い機能や、他より少しだけ劣っている機能面もあるので一概には言えませんが、1万円以下で迷っているならまず間違いなく選択肢に入れてほしいワイヤレスイヤホンです。
ノイズキャンセリングのアプリ機能が多すぎてが逆に困る
ノイズキャンセリングのモード選択ですが正直数が多くて悩みます。
自動調整にしてもいいですし、常にマックス状態にしてもいいので何をどう選ぶかは人それぞれですが、モードが多すぎるのも難点ですね。
あと、自動調整が3種類あるのが少し困る。
説明を読んでも違いがわからんし、どっかの横文字ばかりを多用する意味不明な会議並みに意味不明な説明はやめてほしいです。
自動検出機能が追加されたことでさらに利便性が上がった
無くてもあってもいいように思っていましたが、あったらあったで便利な装着検出機能。
両耳使用時に片耳を外すと音楽再生などは止まるので便利ですが、片耳使用時はノーマルモードになるのでノイズキャンセリングなどは使用できないので注意しましょう。
ただ、また両耳に装着するとモードが元に戻るのでそこまで不便ではありません。
まとめ:今年の1万円以下のワイヤレスイヤホンのトップ製品は出揃った
これ以上の製品は今年はもう出ないでしょうと言い切ってもいいです。
もちろん5,000円前後のワイヤレスイヤホンはまだ新作が出る感じはしますが、5,000円以上~1万円未満だと今年の1万円以下のワイヤレスイヤホンの性能TOPは出揃った感じですね。
ちなみに少しだけ紹介しましたが「シャオミRedmi Buds 5 Pro」と「AnkerSoundcore P40i」の2点が「EarFun Air Pro 4」と同じぐらい性能が高いワイヤレスイヤホンです。
ただ、それぞれ特徴があり一概にはこれがいいとはいえません。
✅特徴的な部分
「EarFun Air Pro 4」→音質一番でノイズキャンセリングは高性能だが3Dオーディオは非搭載
「AnkerSoundcore P40i」→バランス型で全体的な性能が高いですし値段も3つの中で一番安い
「シャオミRedmi Buds 5 Pro」→3Dオーディオとノイズキャンセリングの性能は一番高い
この3つを比較するとかなり悩むレベルになります。
ただ、どれを選んでも納得できるだけの性能があるのも確かです。