1万円以下ワイヤレスイヤホンで有名なEarFunで初めてのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンが発売されました。
イヤーカフ型なのでEarFun特有の厚みを感じる低音があまりないかと心配していました。まぁ、杞憂だったんですけどね。イヤーカフとしては低音がそれなりにありました。
イヤーカフとしてはかなり性能がいい商品がこの値段で買えるのかと驚いたぐらいです。1万円台のイヤーカフ型を買うならこっちで十分どころかむしろこっちの方がいい。
✅EarFun Clipの搭載機能
・マルチポイント&マルチペアリング
・ハイレゾ相当の対応コーディック”LDAC”
・シアターモード
・アプリ機能
・物理ボタン
・音漏れ防止機能
・イコライザー&プリンセット
・ボタン操作カスタマイズ
基本的な機能どころかめちゃくちゃしっかりとした機能が搭載されています。使っていて困ることは絶対に無いでしょうね。
GOOD | BAD |
・連続再生が最大40時間と長い ・イヤホン単体で10時間の連続再生 ・ズレない落ちない装着感なのに圧迫感がない ・同価格帯のカナル型と同じぐらいの音質の高さ ・物理ボタン採用で操作ミスがゼロ ・イヤホン本体にこだわりを感じる作りがある | ・LDAC使用中に使えないモードがいくつかある |
1万円以下イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの覇権を狙いに来ています。今年は本当に1万円以下イヤーカフ型はいい商品が多い。
「EarFun Clip」のスペック
EarFun Clip | SOUNDPEATS UU | |
値段(Amazon参考価格) | 7,990円(税込み) | 6,180円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC | SBC.AAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth6.0 | Bluetooth5.4 |
防水規格 | IP55 | IPX5 |
ドライバー | 10.8mmカーボンファイバー複合膜ドライバー | 10.8mmデュアルマグネットドライバー |
操作方法 | 物理ボタン | 物理ボタン |
連続再生時間 | イヤホン単体:10時間 ケース併用:40時間 (LDAC不使用時) | イヤホン単体:8時間 ケース併用:30時間 |
急速充電 | 10分で2.5時間 | 10分で2時間 |
マルチポイント | 搭載 | 搭載 |
ワイヤレス充電 | 非搭載 | 非搭載 |
音質 | ◎ | 〇 |
マイク性能 | 〇 | 〇 |
操作性 | ◎◎ | ◎ |
アプリ | 「EarFun Audio」 | 「PeatsAudio」 |
カラーバリエーション | ホワイト・ネイビー | ホワイト・ブラック |
早期予約特典で5,000円台で購入しましたが性能が1万円台レベル。
「音質・操作性・装着感」すべての完成度が高い。アプリ機能もイヤーカフ型としてはかなり充実しており「QCY Crossky C30S」のアプリと同じぐらいできることが多い。
スゴイって言葉しか出ない。この値段でこの性能は1万円台でもほとんどありません。
ノイズキャンセリング&外音取り込み機能はイヤーカフ型なので搭載されていませんが、同じ価格帯のカナル型の搭載されていない商品と比べると断然こっちの方がいい。
今年発売された1万円以下イヤーカフ型の中でもTOP3に入る商品です。ちなみに「QCY Crossky C30S」もTOP3に入る商品なのでおすすめです。
「EarFun Clip」の特徴的な機能
基本的な性能がすべて高いため特徴的な機能などはありませんが、気になりそうな機能を書かせてもらいます。
・物理ボタン
・LDAC
・3Ⅾオーディオ
・イヤホンのマナーモード
この中で特に気になるのが下の3つだと思います。詳しくレビューはしていきますが、ここでは簡単に書かせてもらいます。
LDACはハイレゾ相当の対応コーディックでになっています。使用中はマルチポイントが使用できない欠点はありますが音質のメリハリが違っています。
3Ⅾオーディオは立体や臨場感を上げてくれる機能。こちらは使用中だとLDACが使用できません。
最後のマナーモードは音漏れ防止機能だと思ってください。アプリやイヤホンから変更することができます。
どれも性能としては使いやすくもあり使いにくいといったところ。
ケースとイヤホン
「EarFun Clip」 | |
ケースタイプ | 持ち型 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
USB急速充電 | 10分で2.5時間 |
ケースの大きさ(高さ×奥行き×横幅)mm | 48.0×28.0×66.0 |
イヤホンの重さ | イヤホン片耳約5.8g/ケース込み約51.3g |
操作方法 | 物理ボタン |
その他 | ケース底にUSB端子と接続/リセットボタンあり |
指紋が目立ちにくいケース
指紋や汚れはつくけどシルバータイプは目立たない。ネイビーになると指紋が気になる作りをしています。
キズは比較的つきにくい印象です。
細かいこだわりを感じるイヤホン本体
ボタンの位置は上になる。「SOUNDPEATS UU」は指でCを作って親指で操作しますが「EarFun Clip」は人差し指で操作する仕様です。
左右の違いがわかりやすいように色で分けられておりRは赤、Lは白といった具合。それ以外にも他のイヤーカフと少し違いがあり商品のこだわりを感じます。
こだわり1:音が出る部分の位置
下の画像は「SOUNDPEATS UU」で一般的なイヤーカフ型の音が出る部分ですが「EarFun Clip」は少し位置がずれています。
この位置が絶妙で音漏れも少なく音もしっかり聞こえるように調整された位置。耳に近くなっているのでカナル型の耳の位置と同じぐらい近くなっています。
こだわり2:考えられた物理ボタンの操作のしやすさ
耳裏の固定する部分が少しだけ厚くなっている。フィット感は大きく差は無いですが物理ボタンの操作がしやすくなっています。
操作する方の部分に厚みをもたせることにより指での操作がよりやりやすくなっています。その反面ずれたり落ちたりするかもしれない心配もありましたが意味のない心配でした。
あの形でも耳から落ちない新しい発見です。
連続再生時間は最大40時間でイヤホン単体で10時間
イヤホン単体で10時間越えでケース併用で40時間。LDACを使用すると5~7時間ぐらいになりますが、それでもかなり長めに使用できます。
輪たちはマルチポイントを併用して使用するのでLDACは使いませんが、それでも同じ価格帯のイヤホンより長めの再生時間です。
操作性と装着感
「EarFun Clip」 | |
装着感 | ◎ 圧迫感がなくストレスがかからない |
操作性 | ◎◎ 物理操作イヤーカフ型の完成品 |
ボタンの反応 | 〇 過不足なし |
ボタン操作の音の有無 | 無し |
装着感はメガネレベルで軽い
確かに装着しているって感じるけど圧迫感がない。存在しているのに負担がないので落とさないか心配になりますがそこは安心のEarFun製品。
しっかりと固定されているのでちょっとやそっとじゃ落ちません。
しっかりとしたボタンの作りがあり操作はしやすい
「SOUNDPEATS UU」と比べるとボタンは少し硬め。そのかわりしっかりと押す必要があるので操作ミスはまずおきない。
ボタン操作の数も多くアプリ機能で変更しなくてもいいくらいですが、「長押し」が音声アシスタントになっているので変更するとより便利になります。
音質
低音高音がしっかりとしたフラット音質
EarFun Clip
商品のポイント
解析度が高い
中高音域の荒さがなく聴きやすい
イヤーカフ型としてはしっかりとした低音の重さを感じる

「EarFun Clip」 | |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC |
搭載ドライバー | 10.8mmカーボンファイバー複合膜ドライバー |
マイク性能 | 〇 |
低音域 | 〇 イヤーカフとしてはしっかりとした重さを感じる。プリンセット&イコライザーの調整でさらに重くすることも可能。 |
中音域 | 〇 楽器の1歩下がった距離感で荒さもなく聴きやすい。個人的にはプリンセットのボーカルメイン使用が一番聴きやすかった。 |
高音域 | ◎ 過不足なし。これといって不満はない音質です。 |
全体の音質 | ◎ 1万円以下イヤーカフ型で高めの音質。「SOUNDPEATS UU」の上位互換。 |
同じ価格帯カナル型と同じかそれ以上にしっかりした音質。音の広がりや響きよりスッキリとした音質で全体的にバランスがよく長時間聴いていられます。
低音は少し軽く感じるかもしれないがそれでもしっかりとした重さを感じるレベル。中高音域も非常に聴きやすくもっさりとした重さは一切感じません。かといって高すぎる周波数で荒く感じたりサ行が刺さるといったこともありません。
低音高音が強いドンシャリ音質と比べると音の迫力が少なめですがイヤーカフ型なら十分な音質です。
音質が自分好みではない方はイコライザーで調整することもできるのでこの値段帯での音質の不満はでないでしょう。プリンセットもあるので変更してみてもいいかもしれません。
個人的に一番聞きやすかった音質プリンセットはボーカル強化。
少しだけ中音域が楽器寄りだったのをボーカルメインにしてくれます。クラシックなどの楽器メインの曲だと意味ないどころか聴きにくい音質ですが、JPOPだとボーカルの声が際立つのでかなり聴きやすくなります。
ボーカルと楽器の距離感はやっぱり大事で、楽器寄りだと楽器の迫力はあるけどボーカルが聞こえにくくなってしまいます。
逆にボーカルメインだと楽器の迫力は少なくなりますが、ボーカルの声をしっかり聴けるので歌詞を楽しむことができる。
どっちもメリットデメリットがあるけど人が歌う曲ならボーカルの声はしっかりと聴けた方が楽しいです。
人気の高い「SOUNDPEATS UU」と比べると
人気の高い「SOUNDPEATS UU」と比べると音質は1段上って感じる。
「SOUNDPEATS UU」は値引きされて5,000円以下で購入することもできる反面、音質は値段相応の4,000円台レベル。
中高音に多少の荒さが目立つ感じなので音質はそこまでって印象。値段の差が2,000円近くあるのでしょうがない部分ではあるが音質だけで選ぶなら「EarFun Clip」のほうがいい。
ただ、操作性はそこまで差がないというかでにくいので、音質を妥協できるなら「SOUNDPEATS UU」で十分な性能があります。
シアターモードは悪くないけど微妙
悪くないけど使う気にはなれない性能。楽器とボーカルの距離が少し調整されそれなりに聴けるレベルに作られている。音の広がりと響きも感じるため”空間オーディオだな”と思えます。
ただ、イヤーカフ型で空間オーディオは正直おすすめしていないのでそこまで期待しないでください。
あと3Ⅾオーディオ使用中はLDACは使用できませんのでご注意を。
LDAC使用中は3Ⅾオーディオ&マルチポイント使用不可


音質関連でLDACの使用を紹介しますが意外と制限が多い。LDAC使用中は使えない機能もけっこうありました。
LDAC
→3Ⅾオーディオ&マルチポイント使用不可
3Ⅾオーディオ
→LDAC使用不可
マルチポイント
→LDAC使用不可
LDACを使用して2台同時接続ができるって部分だと「QCY Crossky C30S」の方が優秀。マルチポイントが併用して使えるから音質の変化はないですからね。
LDACは購入したら最初に設定しておきましょう。初期設定だとマルチポイントがONになっており変更しないとLDACは使用できません。
切り替えはアプリでできますが、イヤホンの再接続をするため数秒の時間がかかります。再接続は自動でやってくれるので手間は少ないですがめんどくさいので最初にやっておきましょう。
普通に使えるマイク性能
✅「EarFun Clip」のマイク性能
普通に使える性能。1万円以下でマイク性能が悪くないだけOK。
アプリ機能


アプリ機能 |
・ゲームモード ・シアターモード ・マナーモード ・EarFunイコライザー(プリンセット・カスタム・適応) ・コントロールを無効にするON/ OFF ・キーカスタマイズ ・デュアルデバイス接続 ・Bluetoothオーディオ品質 ・音声ガイダンスの変更 ・聴力健康 ・自動電源オフ ・イヤホンを探す(音のみ) |
初期設定でやっておいた方がいいことは赤文字にしています。特にLDACの接待やイコライザー機能はしておきましょう。
イコライザーには適応イコライザーのの調整もあるので、最初にやっておくと自分の聴力にあわせた音質に調整することができます。
この中でちょっと気になるのが「聴力健康」と「マナーモード」だと思います。
聴力健康はなんとなくイメージつきますが、イヤホンのマナーモードって何??て話し。
音漏れ防止機能のマナーモード
簡単に言えばイヤホンの音量を一瞬で下げてくれる機能。音量が20%ぐらいのささやきレベルに一気に落としてくれます。
初期設定ではイヤホンから操作できないのでアプリ機能のキーカスタマイズで変更しないといけませんが、長押しが音声アシスタントになっているので変更しても困ることはありません。
聴力健康は最大音量と左右のバランスの調整
音量の上限と左右の音のバランスを調整できます。ただ、使うことはほぼない機能なので知らなくてもいいです。
まとめ:これ以上何を求めるのか??
EarFun Clip | |
値段(Amazon参考価格) | 7,990円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth6.0 |
防水規格 | IP55 |
ドライバー | 10.8mmカーボンファイバー複合膜ドライバー |
操作方法 | 物理ボタン |
連続再生時間 | イヤホン単体:10時間 ケース併用:40時間 (LDAC不使用時) |
急速充電 | 10分で2.5時間 |
マルチポイント | 搭載 |
ワイヤレス充電 | 非搭載 |
音質 | ◎ |
マイク性能 | 〇 |
操作性 | ◎◎ |
アプリ | 「EarFun Audio」 |
カラーバリエーション | ホワイト・ネイビー |
GOOD | BAD |
・連続再生が最大40時間と長い ・イヤホン単体で10時間の連続再生 ・ズレない落ちない装着感なのに圧迫感がない ・同価格帯のカナル型と同じぐらいの音質の高さ ・物理ボタン採用で操作ミスがゼロ ・イヤホン本体にこだわりを感じる作りがある | ・LDAC使用中に使えないモードがいくつかある |
1万円以下イヤーカフ型にこれ以上の性能を求めるのは無理な気がする。最近のワイヤレスイヤホンは機械の向上がすさまじく速く製品の入れ替わりも激しい。
これ以上となると音質しかないが現状ほぼ無理。完成されたイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンなので1万円以下の物理ボタンで探しているなら今のところこれ一択です。