オーディオ・デジタル音響機器を手掛けているradius(ラディウス)から新しいイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンが発売されました。
販売ページを見ましたがイヤホンの操作部分が広く設計されており他のイヤーカフとは違う見た目だったので購入。
結論から書かせてもらうと音質とマイク性能は1万円以下イヤーカフ型でかなり高め。ただし操作性だけはほめられない商品でした。
✅「radius HP-H10BT」の特徴
・イヤホンの連続再生最大10時間
・ストレスフリーな装着感
・音質&マイク性能の高さ
GOOD | BAD |
・音質とマイク性能は高め ・圧迫感皆無の装着感 ・音漏れがほぼない | ・アプリ非対応 ・音量調整がイヤホンでできない ・マルチポイント&マルチペアリング非対応 ・操作性が悪い |
「radius HP-H10BT」のスペック
radius HP-H10BT | SOUNDPEATS UU | |
値段(定価) | 5,750円(税込み) | 6,180円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC | SBC.AAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.4 |
防水規格 | IPX4 | IPX5 |
ドライバー | 10㎜ダイナミックドライバー | 10.8mmデュアルマグネットドライバー |
操作方法 | タッチセンサー | 物理ボタン |
連続再生時間 | イヤホン単体:10時間 ケース併用:25時間 | イヤホン単体:8時間 ケース併用:30時間 |
急速充電 | 記載無し | 10分で2時間 |
マルチポイント | ✕ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ | ✕ |
音質 | ◎ | 〇 |
マイク性能 | ○ | ○ |
操作性 | △ | ◎ |
アプリ | 非対応 | 「PeatsAudio」 |
カラーバリエーション | ブラック・ピンク・ホワイト・ネイビー | ホワイト・ブラック |
定価で5,000円ちょっとと手が出しやすい価格帯。特に目を引くのが長細い操作部分。耳の裏側にしっかりと収まる形状をしています。圧迫感も皆無のためストレスなく長時間使用可能。
イヤホンの形状以外でおどろいたのが音質とマイク性能の高さ。フラット寄りの音質で全体のバランスがよく、解析度も高いため同じ価格帯のイヤーカフ型と比べても音質は格段にいい。
マイク性能もしっかしておりこもったような音質ではなかった。音質&マイク性能はあまり期待していなかったのでビックリしています。
これで操作性が良ければ人気が出たかもしれません。
radius HP-H10BTの特徴的な部分
イヤーカフ型としては操作部分とイヤホン単体の連続再生時間が長いこと。形状はみて分かると思いますが、連続再生時間は他のイヤーカフ型と比べても長めに設定されています。
「SOUNDPEATS UU」
→イヤホン単体最大8時間
「radius HP-H10BT」
→イヤホン単体最大10時間
「SOUNDPEATS CC」
→イヤホン単体最大6時間
レビューした中では「Anker Soundcore C30i」と同じ長さになっています。
ケースとイヤホン
radius HP-H10BT | |
ケースタイプ | 置き型 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
USB急速充電 | 記載無し |
ケースの大きさ(高さ×奥行き×横幅)mm | 43.8×30.4×69.0 |
イヤホンの重さ | イヤホン片耳約5.9g/ケース込み約53.2g |
操作方法 | タッチセンサー |
その他 | ケース底にランプとUSB端子あり |
指紋はつかないがキズがつきやすいタイプのケース
指紋はつかないけどキズがつくタイプのケース。質感は「SOUNDPEATS UU」と一緒です。
サイズは横長。レビューした「JLab Flex Open Earbuds」と同じぐらいで、厚さはそんなにありません。
ケース底にUSB端子と充電ランプが搭載されており、ケースの裏側は特に何もありません。
開けると上から入っている感じではなく、イヤホン本体が横に寝転んでいる感じがある。出し入れするときはアーチ部分をもつと比較的やりやすいです。
特徴的な操作部分のイヤホン本体
耳の裏側になる操作部分。操作性よりは装着感を重要視したような作りになっています。
音が出る部分は〇型ではなくしずくのような作り。U型のイヤーカフでこの形は珍しい。大体は〇型に作られているから。
装着感と操作性
radius HP-H10BT | |
装着感 | ◎ 圧迫感がなくストレスがかからない |
操作性 | △ 音量調整がイヤホン本体がでできないのが✕ |
ボタンの反応 | 〇 可もなく不可もなく |
ボタン操作の音の有無 | 曲送り/曲戻し時にボタン音あり |
ズレる心配のない装着感とストレス皆無の圧迫感
イヤーカフ型で圧迫感が強い「Anker Soundcore C30i」と真逆の装着感。耳に装着していて落ちる心配があるぐらい圧迫感がない。
耳からずれたり落ちないぐらいにはしっかり作られていますが、最初に装着した時はかなり心配になったレベルです。
でも歩いても運動しても落ちないし、圧迫感もないからストレスなく使えています。
操作性は決していいとは言えない
操作部分が全面ではなく中心のランプ部分だけなので、実際に操作すると違う場所を押してしまい反応しないことが多々ある。
背面が広いので人差し指でピンポイントにランプ部分を触るのってけっこう難しい。
操作できるセンサー部分が広ければイヤホンの形にも意味があり操作はしやすかったのかもしれないが、そうでないなら装着感がいいだけで操作性は悪いです。
イヤホン本体で音量調整できないのが✕
アプリ機能がないのでイヤホン本体だけの操作になりますが、音量調整ができないのでスマホを操作する手間がある。
操作方法を説明書で読んでも搭載できそうな感じだったので、次にイヤーカフ型を出すなら搭載してほしいです。
音質
radius HP-H10BT | |
対応コーディック | SBC.AAC |
搭載ドライバー | 記載無し |
マイク性能 | 〇 |
低音域 | 〇 少し弱めの印象 |
中音域 | ◎ ボーカル寄りで聴きやすい |
高音域 | 〇 刺さることもないが表現も抑えめ |
全体の音質 | ◎ 1万円以下イヤーカフ型で高めの部類 |
音質は思った以上にいい
正直この価格帯だからそこまで期待していなかったですが思った以上に音質はいい。「SOUNDPEATS UU」より音質は上。
バランスのとれたフラット音質で全体的に荒さも少なく解析度もそれなりに高い。値段を考えるとけっこういい。
中音域は特にしっかり作られており、ボーカルの声が同じ価格帝のイヤーカフ型と比べると上って感じます。低音高音はあえてそこまで強くしておらず聴きやすさを重視。
同じ価格帯の「SOUNDPEATS UU」と比べると中音域がしっかりと聞こえます。迫力には欠けるが長時間でも聴いていられるやさしさがある音質です。
マイク性能はしっかりとした高さがある
少し重さはあるがしっかりと聞き取れるマイク性能。マイク性能だけなら人気のイヤーカフ型「SOUNDPEATS CC」と同じぐらい。
✅「radius HP-H10BT」マイク性能
✅「SOUNDPEATS CC」マイク性能
この価格帯なら十分な性能。同じ価格帯のカナル型ワイヤレスイヤホンと比べてもしっかりしている。
音漏れは驚くほどない
イヤーカフ型の宿命でもある音漏れがほとんどありません。音量マックスにしても多少の音漏れがあるぐらい。
これはかなりすごい!!他のイヤーカフ型だと音量8割ぐらいから多少の音漏れがするのに「radius HP-H10BT」は8割だと耳をすまさないと聞こえない。
他のイヤーカフ型より音量が小さいけど、音漏れが気になるような人混みでも使用できるレベルです。
まとめ:音量だけ気をつければいい商品

「radius HP-H10BT」 | |
値段(定価) | 5,750円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 |
防水規格 | IPX4 |
ドライバー | 10㎜ダイナミックドライバー |
操作方法 | タッチセンサー |
連続再生時間 | イヤホン単体:10時間 ケース併用:25時間 |
急速充電 | 記載無し |
マルチポイント | ✕ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
音質 | ◎ |
マイク性能 | ○ |
操作性 | △ |
アプリ | 非対応 |
カラーバリエーション | ブラック・ピンク・ホワイト・ネイビー |
GOOD | BAD |
・音質とマイク性能は高め ・圧迫感皆無の装着感 ・音漏れがほぼない | ・アプリ非対応 ・音量調整がイヤホンでできない ・マルチポイント&マルチペアリング非対応 ・操作性が悪い |
音量の調整がイヤホンでできないのがネックのワイヤレスイヤホン。アプリ機能もないため操作方法や音質などをカスタマイズしたい人には少し物足りません。
ただ、音質と装着感は1万円以下イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンの中でもかなりいい商品。個人的には「Anker Soundcore C30i」と同じぐらいの性能だと感じました。
「Anker Soundcore C30i」
→装着感硬め・マルチポイント搭載・音質&マイク性能高め
「radius HP-H10BT」
→装着感やわらかい・マルチポイント非搭載・音質&マイク性能高め・音量調整が本体でできない・音漏れがほぼなし
装着感が「Anker Soundcore C30i」まったくの正反対ながらも、音質とマイク性能が同じぐらい高いので操作性以外は使っていてストレスを感じにくい商品です。
アプリ機能やマルチポイントの有無の違いがあるので、ライフスタイルにあわせて選んでください。