SOUNDPEATSのイヤーカフ型はこれで3つ目の購入。イヤーカフ全体だと15個目ぐらいかな。
1か月延期して発売された商品なのでめちゃくちゃワクワクしながら購入しましたが思ったより音質以外は値段相応の商品だった。
音質は聞きやすく万人向けの印象だが操作性が少し残念。「SOUNDPEATS CC」もそうだけど音質特化にすると操作性が悪くなるのが意味が分かりません。
✅「SOUNDPEATS Clip1」搭載機能
・マルチポイント&マルチペアリング
・アプリ機能
・ダイナミックEQ
・プリンセット&イコライザー
・ハイレゾ相当の対応コーディック”LDAC”
・Dolby Audio対応
・キーカスタマイズ
・急速充電
・左右同一タイプのイヤホン
GOOD | BAD |
・一点突破の天才タイプではなくなんでもそつなくこなせる秀才タイプの音質 ・ダイナミックEQで低音はカナル型並みの厚みと重さ ・Dolby Audio使用で音の広がりと響きが空間オーディオ並みに変化 ・装着感に特化したイヤホンの作りをしているため装着感がいい ・ハイレゾ相当の対応コーディック”LDAC”でさらにクリアな音質に ・イヤホンのどこでも操作できる衝撃感知式センサー搭載 | ・操作できるタップ数が「2・3タップ」しかない ・LDAC使用中に併用できない機能がいくつかある |
「SOUNDPEATS Clip1」スペック
SOUNDPEATS Clip1 | EarFun Clip | |
参考価格 | 9,980円(税込み) | 7,990円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC | SBC.AAC.LDAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.4 | Bluetooth6.0 |
防水規格 | IPX5 | IP55 |
ドライバー | 12mmデュアルマグネットダイナミックドライバー | 10.8mmカーボンファイバー複合膜ドライバー |
操作方法 | タッチセンサー | 物理ボタン |
連続再生時間 | イヤホン単体:8時間 ケース併用:40時間 (LDAC不使用時) | イヤホン単体:10時間 ケース併用:40時間 (LDAC不使用時) |
急速充電 | 10分で2時間 | 10分で2.5時間 |
マルチポイント | 搭載 | 搭載 |
ワイヤレス充電 | 非搭載 | 非搭載 |
音質 | ◎ | ◎ |
マイク性能 | 〇 | 〇 |
操作性 | △ | ◎◎ |
アプリ | 「Peats Audio」 | 「EarFun Audio」 |
カラーバリエーション | ブラック | ホワイト・ネイビー |
様々な機能が搭載されておりスペックは高め。ただ、実際に使用してみると操作性の悪さが浮き彫りになる。
タッチセンサーで反応はいいものの、タッチ音が無いため反応したかどうかがわかりにくい。タップ操作数も「2・3タップ」しか設定できないためイヤホン本体の音量調整の手間があります。
音質は「SOUNDPEATS CC」と「EarFun Clip」の中間のようなバランスのとれたいい音質ですが、それが余計に操作性の悪さを際立たせている。
音質がいいだけに操作性で損している少し残念なイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。
「SOUNDPEATS Clip1」特徴
✅SOUNDPEATS Clip1特徴的な機能
・左右同一タイプのイヤホン本体
・イヤホン全部が操作部分の衝撃感知機能
・風切り音低減テクノロジー
・装着検出機能
・ダイナミックEQ
・やわらかい装着感を実現した様々な要素
イヤホン本体の作りと音質関連の機能は1万円以下では他にはないレベルでしっかり作られています。
特に装着感に関して言えばかなりこだわっている。チタン記憶合金やシリコン素材をイヤホン本体に使用しており装着感がバツグンに高い。
音質関連の機能も多くカスタマイズ性もかなり高くなっています。
「SOUNDPEATS CC」と比べるとどうなの??
「SOUNDPEATS CC」
→広がりや響きを重視した音質。ボーカルの距離感が少し遠い
「SOUNDPEATS Clip1」
→音の広がりと響きは少し抑えめ。ボーカルの距離感が近く全体的にクリアな音質
一点突破の天才型の「SOUNDPEATS CC」となんでもそつなくこなせる秀才型の「SOUNDPEATS Clip1」って感じ。音質は多少の違いはあるが両方とも1万円以下としてはかなり高めなのでハズレではない。
両方とも操作性に関して言えばいいとは言えないので期待しないでほしい。
2025年発売のSOUNDPEATSイヤーカフ型が大体出そろった感があるので比較していきます。✅比較する商品2025年8月発売「SOUNDPEATS Clip1」2024年11月発売[…]
ケースとイヤホン
SOUNDPEATS Clip1 | |
ケースタイプ | 置き型 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
USB急速充電 | 10分で2時間 |
ケースの大きさ(高さ×奥行き×横幅)mm | 35.0×49.0×71.5 |
イヤホンの重さ | イヤホン片耳約5.4g/ケース込み約55.9g |
操作方法 | 衝撃感知センサー(タッチセンサー) |
その他 | ケース後ろにUSB端子と接続/リセットボタンあり |
✅イヤホンとケースの特徴
・大きめのケース
・左右同一タイプのイヤホン
・装着感向上のいろいろな素材を使用
・イヤホンのどこでも操作できる前面タッチ式
高級感のある大きめのケース
ケースは高級感のあるしっかりとした作り。その分大きなサイズなのでポッケに入れるのは少し邪魔。
カバンに入れて持ち歩く前提で使用しましょう。
装着感バツグンのイヤホン本体
特徴1:衝撃感知で本体のどこでも操作できる
通常のタッチセンサーではなく衝撃を感知して操作できるイヤホンです。
耳の後ろだけではなくアーチ部分や音が出る方でも操作が可能になっておりカナル型のような操作をすることもできます。
特徴2:左右同一タイプのイヤホン
「SOUNDPEATS UU」とや「CC」と同じ左右同一タイプのイヤホン本体。自動で左右の区別をつけてくれる判別機能もあるので操作変更を毎回する必要はありません。
充電ケースにも左右の違いがないのでどっちに入れても充電できます。片耳使用をする人にとっては神仕様です。
特徴3:装着感を追求した素材をふんだんに使用
とにかく装着感をマシマシにした素材をふんだんに使用しています。
・ニッケルチタン記憶合金
・耳の裏側の方にシリコンに似た柔らかい素材
半分適当に書いているが、とにかくよくわからん素材が使われており装着感はバツグンに高い。なんかいい素材で圧迫感とかほぼないのにズレる心配はほぼないと思っておいてください。
装着感と操作性
SOUNDPEATS Clip1 | |
装着感 | ◎◎ 圧迫感がなくストレスがかからない |
操作性 | △ 衝撃感知機能はいいがタップできる数が少ない |
ボタンの反応 | 〇 過不足なし |
ボタン操作の音の有無 | 無し |
装着感はかなりいいが操作性が悪い部類に入る
装着感は何一つ文句が出ない完璧な作り。ただ操作性が悪い。音質に特化しすぎではないですかね??
理由1:操作できるタップ数が「2タップ・3タップ」だけ


アップグレードする前は「1タップ」表記があったが、アップグレードしたら無くなってた。
なぜに??証拠の画像も上げていますが、これって「1タップ」設定あとで追加できるってことだよね。
購入者全員で抗議してやりましょう。それぐらい「1タップ」あるなしじゃ全然違うから。
理由2:イヤホン本体の音量調整が手間
イヤホン本体のタップ数が「2・3タップ」しか設定できないから、イヤホン本体の音量調整が少し手間。
キーカスタマイズで音量+にしてからイヤホン本体の音量を上げてまたキーカスタマイズで元に戻す。
これだったら1タップを操作設定できるようにするだけで操作性は格段によくなるのになぜ1タップを無くしたのか??
イヤホン本体の音量を上げなくてもいいが、そうなるとスマホ本体は音量9割ぐらいでやっと聴けるレベルになります。めんどくさいな~~~。
理由3:ボタン音がない
ボタン音のあるなしは好みになるが、タッチセンサーならあった方がわかりやすい。
物理ボタンならいらないよ、何回押したかわからない人はほぼいないから。でも、タッチセンサーって押したかどうかわかんないことがけっこうある。
押すタイミングが遅すぎたり早すぎたりして反応しないときもあるから、1回音が出るだけでもいいからボタン音が欲しかった。それだけでだいぶ違うから。
衝撃感知の操作はかなりしやすい
以前レビューした「Edifier R1」と同じ仕様。衝撃を感知して操作するのでイヤホン本体のどこをタッチしても操作することが可能。
そのため指以外のペンなんかにも反応します。たぶん誤操作防止で「1タップ」を設定していないのだけれど絶対にあった方が操作性は高い。
音質
初期設定のダイナミックEQを使わない音質で評価しています。もちろんダイナミックEQを使用したレビューも書くので安心してください。
「SOUNDPEATS CC」と「EarFun Clip」の中間のような音質
SOUNDPEATS Clip1
商品のポイント
ダイナミックEQで厚みのある低音
広がりと響きを感じるバランスのいい作り
音質関連のアプリ機能が多数搭載

低音はダイナミックEQを使用すると評価は7~8になります。
SOUNDPEATS Clip1 | |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC |
搭載ドライバー | 10.8mmカーボンファイバー複合膜ドライバー |
マイク性能 | 〇 |
低音域 | 〇(ダイナミックEQ使用時◎◎) イヤーカフとしては重さを感じる作り。プリンセット&イコライザーの調整でさらに重くすることも可能。 |
中音域 | ◎ 楽器の1歩下がった距離感で荒さもなく聴きやすい。個人的にはプリンセットのボーカルメイン使用が一番聴きやすかった。 |
高音域 | 〇 カナル型より音の再現度が高く刺さることもないかなりいい音質 |
全体の音質 | ◎ 1万円以下イヤーカフ型で高めの音質。「SOUNDPEATS UU」の上位互換。 |
音質はかなりいい。1万円以下って考えるとトップ5に確実に入るぐらいしっかりした作り。
低音はしっかりとした重さを感じつつ中高音域の邪魔になっておらず中高音域はクリアでかなり聴きやすい。
特に中音域は「SOUNDPEATS CC」よりボーカルの距離感が近くなったことのよりかなり聴きやすくなっています。
その分空間オーディオを使用したような音の広がりは少なくなっていますが、すこしもっさりした重い感じも無くなっている。高音域も細かな楽器の表現もされており文句なしのレベル。
この評価はデフォルト設定のみになっていますが、ダイナミックEQやDolby Audioを使用するとまた違った音質になります。
ダイナミックEQとDolby Audio使用した時の音質
初期設定ではそれぞれOFFになっているので最初に設定しておきましょう。
アプリからのみ操作変更できるようになっています。実際にそれぞれ単体で使用した時と、同時に使用した時の音質の違いを比べてきます。
それぞれ単体で使用した場合
「ダイナミックEQ」
→低音の作りが1段上に上がる。中高音が少しだけ低音寄りに変化。
「Dolby Audio」
→主にボーカルの声の音の広がりが変化
ダイナミックEQは劇的に音質が変化するが「Dolby Audio」はそこまで大きく変化はしない。もともとの音質が空間オーディオを使用したような広がりと響きがあるのでそんなに違いは感じなかった。
「Dolby Audio」の映像モードは音楽を聴くのに向いていない反面、映画では音の臨場感がかなり上がります。
両方とも使用した場合
音質自体はダイナミックEQだけで十分。「Dolby Audio」を使用すると確かに音質は多少変わるが誤差の範囲と言ってしまえるレベルの違い。
ムービーモードに関しては音楽を聴くのには向いていないので使用しない方がいい。映画だと音の臨場感が上がるのでおすすめ。ただし声が少し遠くなるので音量調整には注意してください。
LDAC使用中は「Dolby Audio」「マルチポイント」「ゲームモード」は併用できない
ハイレゾ相当の対応コーディック”LDAC”を使用中は使えなので注意。使わなくても困ることは無いので別に必要性は感じなかった。
わたしの場合はパソコンとスマホを使用する関係で使用していませんが、スマホだけだったら使用した方が音はクリアになる。ただし、接続距離は多少短くなるので注意してください。
✅2台目接続方法
1.1台目のBluetoothをOFFにする
2.2台目のBluetoothの接続する準備をする
3.ケースから取り出し2台目を操作する
4.2台目を接続したら1台目のBluetoothをONに戻す
LDAC使用中の場合は機器の複数登録”マルチポイント”はできますが、操作は最初に起動した1台のみ操作することができます。
マルチペアリングを使用したい場合はLDACはアプリからOFFにしましょう。
「SOUNDPEATS CC」と「EarFun Clip」との音質比較


全体的には「SOUNDPEATS CC」と「EarFun Clip」の中間のような音質。「EarFun Clip」のクリアな音質と「SOUNDPEATS CC」の広がりのある音質を組み合わせたような感じ。
「EarFun Clip」→中音域のクリアな音質
「SOUNDPEATS CC」→広がりと響きのある音質
「SOUNDPEATS Clip1」→両方を組み合わせたバランスタイプ
広がりや響きでは「SOUNDPEATS CC」の方が上で、中高音域のクリアな音質は「EarFun Clip」の方が上。
専門分野では負けるが全体のバランスがとれていて極端な音質にはなっていない万能タイプの音質です。極端に特化した天才よりなんでもそつなくこなせる秀才の音質って感じですね。
一応、イコライザーの調整やダイナミックEQなどの仕様で両方の音質を近づけることも可能なので腕に自信のある方はやってみてください。
マイク性能は平均以上で聴きやすい
✅「SOUNDPEATS Clip1」マイク性能テスト
平均以上で聴きやすい。少し音量が小さく聞こえるが誤差の範囲ってレベル。しっかりしてます。
アプリ機能


アプリ機能 | その他の機能 |
・Dolby Audio(音楽モード・ムービーモード) ・マルチポイント ・タッチコントロール無効 ・装着検出 ・ゲームモード ・カスタムキー ・ダイナミックEQ ・LDAC ・プリンセット&イコライザー ・適応型EQ | ・デバイス情報 ・アップグレード ・リセット ・排水機能 ・イヤホンを探す ・音声ガイダンスの切り替え ・通知音の音量調整 |
SOUNDPEATSアプリの定番機能にしっかり対応しています。アプリ機能はワイヤレスイヤホンの中でも多彩で使いやすいので困ることは無いでしょう。
定番機能1:イコライザー&プリンセット


音質を調整できるイコライザー&プリンセットもしっかりと搭載されています。
適応型EQで音質を調整すると自分の耳に合った音質に調整できるので聴きやすい音質になります。
定番機能2:カスタムキー


空間オーディオやダイナミックEQはアプリからしか変更できないけど、ゲームモードは変更できるので困ることはほぼありません。
まぁ、初期設定すればほぼ使わないので最初に使いやすように設定しましょう。
めずらしい機能:排水機能
SOUNDPEATSアプリにはめずらしい排水機能も搭載されています。音の振動でイヤホンに付着している水滴を落とす機能です。
耳から外さないとびっくりするぐらい音が出るので必ず外してから使用してください。
まとめ:衝撃感知センサーは便利だがタップ数はもう一つ増やしてほしい
SOUNDPEATS Clip1 | |
参考価格 | 9,980円(税込み) |
対応コーディック | SBC.AAC.LDAC |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.4 |
防水規格 | IPX5 |
ドライバー | 12mmデュアルマグネットダイナミックドライバー |
操作方法 | タッチセンサー |
連続再生時間 | イヤホン単体:8時間 ケース併用:40時間 (LDAC不使用時) |
急速充電 | 10分で2時間 |
マルチポイント | 搭載 |
ワイヤレス充電 | 非搭載 |
音質 | ◎ |
マイク性能 | 〇 |
操作性 | △ |
アプリ | 「Peats Audio」 |
カラーバリエーション | ブラック |
GOOD | BAD |
・一点突破の天才タイプではなくなんでもそつなくこなせる秀才タイプの音質 ・ダイナミックEQで低音はカナル型並みの厚みと重さ ・Dolby Audio使用で音の広がりと響きが空間オーディオ並みに変化 ・装着感に特化したイヤホンの作りをしているため装着感がいい ・ハイレゾ相当の対応コーディック”LDAC”でさらにクリアな音質に ・イヤホンのどこでも操作できる衝撃感知式センサー搭載 | ・操作できるタップ数が「2・3タップ」しかない ・LDAC使用中に併用できない機能がいくつかある |
操作性以外はほぼ満点のイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン。本当にもったいない。
確かに衝撃感知式のタッチセンサーは便利だけど、それだったら物理ボタンの方が操作しやすかった。
個人的にはタップ数は最低でも3つは欲しいと思っているので次に新商品が出るなら改善してほしいです。