今回紹介するワイヤレスイヤホンは【QCY MeloBuds Pro】
QCYは低価格ワイヤレスイヤホンでよく見かけましたが、表示されているスペック面があまり高くなかったので興味がありませんでした。
ただ【QCY MeloBuds Pro】は違った!!空間オーディオ搭載だと!!
メチャクチャ興味が出てしまい購入してみました。
空間オーディオ=3Dオーディオなので、5,000円前後のワイヤレスイヤホンでどれほどの性能なのか確かめてやろう!!と思ったわけです。
実際に使用してみてわかった事がいくつかあります。
・音質が予想以上に良かった
・ノイズキャンセリング機能が1万円以下のトップクラス
・外音取り込み機能の調整が細かくできる
・実用的機能がほぼ全て揃っている5,000円前後のワイヤレスイヤホン
・空間オーディオはまさかのおまけ程度
まさかまさかの空間オーディオがおまけ程度でそれ以外の性能が高かったワイヤレスイヤホンです。
想定外にいい商品だったので少し困惑しています。
【QCY MeloBuds Pro】
参考価格(Amazon) | Bluetooth |
6,980円(税込み) | Bluetooth5.3 |
対応コーディック | 防水規格 |
SBC,AAC,LDAC | IPX5 |
再生時間 | 充電時間 |
イヤホン単体:最大8.5時間 ケース併用:最大34時間 ANC使用:最大7.5時間 ケース併用:最大30時間 | Type-C充電:記載無し大体約1.5~2時間/ワイヤレス充電非対応 |
2台同時接続機能 | 搭載ドライバー |
〇 (LDCA使用時には接続不可) | 12mm大口径ダイナミックドライバー |
ノイズキャンセリング | 外音取り込み機能 |
最大-46dB 5種類のモード選択が可能 | 〇 6段階から強度選択が可能 |
「モード」 | アプリ |
「ノイズキャンセリング」「標準」「外音取り込み機能」 | 「空間オーディオ」「プリンセット」「イコライザー」「オーディオバランス」「ボタン操作変更」「イヤホンを探す」「電源オフタイマー」「装着検出」「ゲームモード」「スリープモード」「LDCA接続変更」「マルチポイント」 |
実質5,500円ぐらいで購入しましたが、実際に使ってみると値段以上に性能が高くお買い得でした。
ハイレゾ相当の対応コーディックLDCAにも対応しており、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能の性能も高め。
実用的な機能もほぼ搭載されており、ワイヤレス充電以外の機能は搭載されています。
特にこの値段帯では珍しい装着検出機能も搭載されているので、耳から外せば音楽再生を停止、耳に装着すればまた再生もしてくれるのでかなり便利です。
ただ、音質はLDCA使用なら音の荒さがありませんが、対応コーディックがSBC/AACの場合は高音部分の荒さがあるのが残念です。
2台同時接続機能を使わないならLDCA使用で使った方がいいでしょう。
ケースとイヤホン
購入したカラーはホワイト。
真珠のような色をしており個人的にも白色が好きだったので購入しました。
真珠みたいなつやのあるケース
正面にロゴがあり片手で持つタイプの充電ケースになります。
キズはつきにくく目立ちにくいので、保護カバーなどはいらずそのまま持ち歩くことが可能です。
底にUSB端子と接続ボタン搭載されており、2台目の接続設定の時に使用することができます。
ワイヤレス充電には非対応ですが、それ以外の機能が高いのでなくても十分だと感じました。
メタリック使用の操作部分が特徴的なイヤホン本体
操作部分がメタリックの鏡面使用。
顔バレしたくない人は商品レビューする時には注意です。
少しだけ指紋や汚れが気になる方もいるかもしれませが、拭き取ればキレイになるので気にする必要はないでしょう。
定期的なお手入れで十分です。
操作部分にランプ搭載
画像だとわかりにくいですが、メタリックの上部部分にランプが搭載されており、赤と白で点灯しまます。
ケースの開け閉めや装着時にランプが光る仕様になっているようで、操作時は特に反応はしないようです。
個人的にはイヤホン本体のデザインは好きな方。
ケースのデザインはロゴが無ければ自分好みでしたね。
次にアプリ機能のレビューになります。
購入の前段階ではわからなかったですが、性能面はかなり高く空間オーディオが搭載されてなくても選んでよかったワイヤレスイヤホンの部類に入ります。
もっとアプリ機能を押し出してほしいレベルの高さです。
アプリ機能
5,000円前後で購入できるのにアプリ機能はありえないほど高性能。
特にノイズキャンセリングと外音取り込み機能はアプリでの細かい設定ができるため、どんな人にでも合わせて調整できる強みがあります。
その他の機能も多く搭載されており、アプリ機能の性能でワイヤレスイヤホンを選んでも後悔はしないでしょう。
ノイズキャンセリングの設定は5種類から選べる
ノイズキャンセリングのモード選択は5種類。
・アダプティブ
・室内
・通勤
・騒がしい
・風切り音カット
「室内・通勤・騒がしい」は3段階で調整が可能になっており、周りに合わせて調整することも可能です。
風切り音カットは意外と高性能で、通常のノイズキャンセリング状態でもそれなりにカットしてくれますが、風切り音カットをオンにした場合ほぼ風切り音は聞こえません。
設定とか面倒だと思ったらアダプティブ設定で十分な性能はあるのでめんどくささもないでしょう。
調整ができる外音取り込み機能
6段階から調整可能な外音取り込み機能。
性能はよく調整レベルによって聞こえる音の大きさは違いますが、機械的な音ではなく自然な感じなので聞きやすいです。
ただし、調整レベルを上げるごとにホワイトノイズも大きくなるので注意してください。
バランスを考えるなら4ぐらいが一番聞きやすかったです。
ボーカル強調をONにすると6段階調整ができなくなりますが、ホワイトノイズが無くなり声を中心に聞きやすくなります。
少しだけノイズキャンセリングを使用したような感じになるので初めて使うと人によっては遮音感があるかと思います。
ただ、一度使うと慣れるので気にしなくてもいいでしょう。
数種類のプリンセット搭載でイコライザー登録も複数できる
空間オーディオを含めると全部で8種類のプリンセットから選択可能。
イコライザー機能も搭載されており、複数の設定を保存することができます。
外で無くしたのなら1万円以下でもっとも高性能なイヤホンを探す機能
画像は住所がわかってしまうので上の部分をカットしていますが、グーグルマップと連動しておおまかですがイヤホンの位置を表示してくれます。
ただ、大きな音が出るわけではないので探すとなるとかなり難しい。
外で無くした時にはある程度の位置を知ることができるので便利ですが、家の中でかなり見つけにくいです。
音量の左右のバランス調整が可能
音のバランス調整が可能。
片耳だけ聞こえづらく両耳でイヤホンを使用しにくい方におすすめの機能。
ただし、両耳でしか使用できないので注意してください。
一般的にはあまり使わない機能になりますが、珍しかったので書かせてもらいました。
設定画面で変更できるボタン操作
1万円以下のワイヤレスイヤホンでも定番になりつつある機能。
通話設定以外と長押しボタン以外は変更できるので使いやすいように調整してください。
5000円前後でこのアプリ機能の豊富さは値段以上でしょう。
ただ、アプリに登録する段階がめんどくさい。
メールアドレスとパスワードがいるし、位置情報もイヤホンを探す機能で使うのか求められます。
そういったことが無ければもっといいアプリだと言えるのですが、そこは中国企業といったところですね。
次に「音質・操作性」などのレビューになります。
5,000円ちょっとの価格でこれだけの性能は数年前なら1万円近くしますよ。
「音質・操作性」など
低音強めで高音弱めの弱ドンシャリ音質
いろいろと条件設定ができるのでしていきます。
2台同時接続機能を使用する前提で対応コーディックはSBC/AACで設定、プリンセットは初期設定のデフォルトで音楽を聴きます。
低音 | 低音強めだが強すぎないように調整されています。 |
中音 | ボーカル寄りの音質。楽器との距離感は遠くはなく一歩下がった位置にいるぐらいの距離感。 |
高音 | フラット寄りの音質。少し荒さがあるがLDCAにするとほぼなくなります。 |
全体のバランス | 低音強めの音質。全体的に荒さが気になりますが、対応コーディックをLDCAにすると荒さは完全になくなります。 |
SBC/AACだと音の荒さが少し気になります。
特に高音部分が少し雑になっていますね。
ただ、ハイレゾ相当の対応コーディックLDCAにすると音の荒さが無くなりかなり聞きやすくなるので、2台同時接続機能を使用しないで使うなら間違いなく音質はいい。
低音メインですが、全体的にクリアなので重い感じはなく聞きやすい音質になります。
ボーカル部分が特に聞きやすく音の強弱がハッキリとしているのでリスニングでも聞こえやすいです。
値段を考えれば音質はかなりいいでしょう。
連続再生時間
イヤホン単体:最大8.5時間 ケース併用:最大34時間
ANC使用:最大7.5時間 ケース併用:最大30時間
ノイズキャンセリング使用時でもそこまで連続再生時間には変化が無く、30時間も連続再生することが可能です。
急速充電にも対応しているため、朝の時間が無い時にも10分程度充電しておけば約2時間ぐらいは使用できるので、通勤通学ぐらいだったら十分でしょう。
実用的な機能がほぼすべて搭載
実用的な機能で唯一搭載されていないので”ワイヤレス充電”のみ
それ以外の機能は搭載されています。
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み機能
・急速充電
・イコライザー機能
・複数の音質プリンセット
・装着検出機能
・2台同時接続
5,000円前後のワイヤレスイヤホンなら十分な機能面です。
むしろこれ以上何が必要か聞きたいぐらいですよ。
プリンセットで空間オーディオが搭載
アプリ機能のプリンセットの内に空間オーディオのボタンが搭載されています。
デフォルトの音質を空間オーディオにしたような音質なので、イコライザーで調整して音楽を聴いているのと音質は違うので注意が必要です。
ただ、音質自体は全体的に高いので、イコライザー機能を使わなくてもいいでしょう。
性能はぶっちゃけそこまで高くありません。
楽器の距離感が少し遠くなった程度で、1万円以下で3Dオーディオがトップクラスの【シャオミRedmi Buds 5 Pro】と比べるとかなり性能は低いです。
あくまでもおまけ程度と思ってください。
最大-46dBの高機能ノイズキャンセリング機能
ノイキャン性能は5,000円前後のワイヤレスイヤホンでTOPクラス。
Amazonで人気の【EarFun Air Pro 3】よりも性能は上です。
アプリ機能の紹介でも話しましたが、ノイキャンのモードは5種類から選択できるので周りに合わせて使用することができます。
ノイキャン性能メインで購入しても損はありません。
2台同時接続機能&空間オーディオを使用するとLDCAは使えない
ワイヤレスイヤホンでよくある仕様になります。
2台目の接続はアプリ機能でONにしないと使えないので注意してください。
空間オーディオが使えないのは少し痛いかなと思いましたが、そもそも空間オーディオを使わなければいいだけのこと。
特に気にしなくてもいいですね。
空間オーディオは少し残念でしたが、それ以外の性能は値段以上。
5,000円前後のワイヤレスイヤホンなら確実にTOP5に入る性能があります。
次に実際に使用して思ったことをレビューします。
正直、空間オーディオだけは本当残念って言いたいです。
実際に使用して思ったこと
・音質はLDCAを使用した方がいい
・実用的な機能はほぼコンプリート
・空間オーディオがほぼ機能していない
・ノイズキャンセリングの性能は高い
・外音取り込み機能の性能は高いがホワイトノイズが少し気になる
音質はLDCAを使用した方がいい
対応コーディックをハイレゾ相当のLDCAにすると音質の違いがかなりわかりやすいワイヤレスイヤホンです。
2台同時接続機能を使うとLDCAが使えないので少し惜しいですが、音質を重視するならLDCAを使った方がいいです。
全体的に音の荒さが消えてかなりの高音質になります。
SBCとAACも悪くないですが、使うと使わないではかなり音質に差が出るので2台同時接続機能を犠牲にしてもいいと思うレベルです。
実用的な機能はほぼコンプリート
搭載されている実用的な機能で唯一無いので”ワイヤレス充電”のみ。
他の機能はすべて搭載されています。
・ノイズキャンセリング
・外音取り込み機能
・2台同時接続機能
・装着検出機能
・プリンセット
・イコライザー
・ボタン操作変更
日常で使うにしてもビジネスで使うにしても困ることはないでしょう。
空間オーディオがほぼ機能していない
これは本当に残念!!
このレベルだったら搭載しなくてもよかったと感じています。
空間オーディオといっているが、楽器の距離感が少しだけ遠くなった感じがするだけでデフォルトと違いがありません。
これは搭載しただけ無駄だな、たぶんというか今後絶対に使わない機能。
ノイズキャンセリングの性能は高い
ノイズキャンセリングの性能はガチで高かった。
Amazonで人気のワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 3」より性能が高く、アプリ機能の種類も豊富。
いまおすすめのワイヤレスイヤホンと言われたら「EarFun Air Pro 3」よりこちらのノイズキャンセリングの高い「QCY MeloBuds Pro」を紹介します。
外音取り込み機能の性能は高いがホワイトノイズが少し気になる
外音取り込み機能も性能は高いですが、設定レベルによってはホワイトノイズの音量が少し気になります。
6段階設定で調整できますが、Maxの6ににすると音量が増幅されている反面ホワイトノイズがかなり大きくなっています。
さらに、外で使用すると音楽などは一切聞こえないレベルになるので、Maxの6レベルは少し扱いずらいです。
バランス的には4レベルが一番よく、ホワイトノイズ少なめで自然な感じで周辺音を聞くことができます。
調整はできるが3~4レベル以外はあまり使わない可能性が高いのが少し残念ですね。
まとめ:空間オーディオがめちゃくちゃ惜しいワイヤレスイヤホン
空間オーディオさえなければもっと安くできたのではないかと思ってしまうぐらいのもったいないワイヤレスイヤホン。
もちろん空間オーディオを抜きにしてもかなり高性能なワイヤレスイヤホンなので購入しても損はないでしょう。
ただ、空間オーディオには期待するなって話です。
それ以外は満点!!
正直、後続機が発売された「EarFun Air Pro 3」を購入するよりかは「QCY MeloBuds Pro」の方がはるかに性能は高いです。
ただ、実際に購入するなら値段が2,000円ぐらいしか違いが無い「EarFun Air Pro 4」の方が買いでしょう。
「EarFun Air Pro 3」の後続機「EarFun Air Pro 4」には空間オーディオは搭載されていませんが、それ以外はすべてバケモノレベルで性能が高いです。
1万円以下のワイヤレスイヤホンのTOP3に入る性能があり、1万円以上のワイヤレスイヤホンですら上回る性能の高さがあります。
ただし、5,000円前後のワイヤレスイヤホンをお探しなら「QCY MeloBuds Pro」を選択肢に入れてみてください。
他の5,000円前後でおすすめのワイヤレスイヤホンは
・シャオミ Redmi Buds 5
・Donner Dobuds ONE
・Anker Soundcore P30i
ここら辺から選べばまず間違いないかと。